ファンデーションはテクスチャーの違いによって肌への刺激も異なります。
それぞれの特徴を正しく理解して、ふだん使いにはお肌に優しいものを。
カバー色が強いものは刺激が強いものが多いので、特別な時だけ使うようにしましょう。
水分を含むファンでは刺激が強い
肌が乾燥しているときには、肌馴染みが良く、肌をしっとりさせるイメージがあるリキッドクリームやクリーム状のファンデーションを選びがちですが、実は乾燥肌にはおすすめできません。
リキッドやクリーム状のファンでは肌への負担が大きい
リキッドやクリーム状のファンデーションは乳液状のものに肌色の顔料(粉)を混ぜて作られているため、パウダータイプに比べて界面活性剤が多めに使われているのです。
さらに、水っぽいものは腐りやすいので、防腐剤や添加物も多めになる傾向があります。
これらは刺激が強いため、含有量が多いと肌への負担も大きいのです。
これは、ファンデーションのほか、リキッドやクリーム状の化粧下地などにも同じことがいえます。
肌に優しいのはパウダーファンデーション
肌への負担を軽くしたいなら、パウダーファンデーションがおすすめ。
パウダーファンデーションは、水分を含んでいないため添加物の含有量も少なくてすみます。
練り状のファンデーションは油分が多めになるため、ニキビがきになる方は使い方に気をつけましょう。
スポンジやパフは清潔に
肌に優しいパウダーファンデーションですが、パウダーファンデーションをつけるときに使うスポンジやパフなどの、肌に直接触れるものが汚れていたら台無しです。
使用後のスポンジやパフは雑菌がついているため、最低でも週に一度は洗うようにしたいですね。
石けんをもみ込んで汚れを取ったらすすいでよく乾かしましょう。
ファンデーションの種類と特徴
ファンデーションの種類と特徴をまとめました。
パウダーファンデーション
顔料の粒子の表面をシリコンなどでコーティングしたもので、固形状に固めたものや粉末状のものがあります。
粉末に少量の油分を加えて整形したタイプで、乾燥したスポンジで使用するものと、水を含んだスポンジでも使えるものとの2種類があります。
乾燥したスポンジで使う「パウダリータイプ」は肌への伸びが軽く、さらっとした感触で、ややマットな仕上がりが特徴です。
水を含んだスポンジでも使用できる「両用パクト」タイプは、ドライ使用ではパウダリーと変わらない使用感と仕上がりですが、ウェット使用時はひんやりとした清涼感があり、フィット感があります。
リキッドクリームやクリームファンデーションに比べて添加物が少ないので、敏感肌の方や乾燥がすすんで肌荒れがきになる方におすすめのファンデーションです。
リキッドファンデーション
乳液状のベースに顔料の細かい粒子を混ぜ込んだものです。
カバー力が高く、伸びが良いのが特徴ですが、界面活性剤や防腐剤が含まれているため、肌への刺激は高めです。
クリームファンデーション
クリーム状のベースに顔料の細かい粒子を混ぜ込んだものです。
油分、水、保湿剤を乳化剤で乳化したものに、粉末を分散させチューブや瓶に充填したタイプです。
パウダーファンデーションのように固形化されており、スポンジで撮ると乳液状に変わるタイプもある。
使用感は、みずみずしくなめらかな感触で、潤いがありながらべとつかず、粉っぽさを感じない仕上がりです。
リキッドより油分を多く含み、界面活性剤や防腐剤も使われているため、肌への刺激は強めです。
練り状のファンデーション
顔料に油分を加えて練ったもので、ケースやスティック状に固めたものや、液体のまま瓶に充填したものがあります。
しっとり感が持続しながらべとつかず、自然なツヤのある仕上がりになります。
パウダーファンデーションより伸びが良くて粉浮きしないというメリットがあります。
界面活性剤は少なめですが、油分が多めという特性のためニキビ肌の人は気をつけて使いましょう。
ファンデーションの塗り方
1、化粧水と美容液で保湿
洗顔後、化粧水と美容液で保湿します。
美容液は、セラミドなどの保湿成分を配合したものを使いましょう。
美容液が化粧下地の代わりになるので、化粧下地はつけなくても大丈夫です。
2、保湿力のあるクリームをつける
ファンデーションを塗ると粉浮きしやすい人は、保湿成分を含むクリームを薄く重ねづけしましょう。
気にならない人はクリームは塗らなくても大丈夫です。
3、10分待って肌になじませる
スキンケア後、すぐにメイクを始めずに10分ほど待ち肌になじませましょう。
少し時間を置くことで、美容液やクリームが皮脂と混ざり合います。
これで下準備の完成です。
4、パウダーファンデーションを塗る
スポンジを軽く滑らせるようにファンデーションを塗ります。
このとき、肌を強くこすらないように注意しましょう。
内側→外側、下→上の順で塗っていきます。
化粧直しの方法
1、皮脂をとる
あぶらとり紙で肌をそっと押さえ、浮き出た皮脂を取り除きます。
このとき、ティッシュでは繊維で肌を傷つけてしまうことがあるので、ティッシュは使わないようにしましょう。
2、パウダーを重ねる
メイクが落ちてしまった部分を中心に、パフでルースパウダーをつけます。
このとき、ファンデーションを重ね塗りすると厚塗りになってしまうので注意しましょう。
ミネラルファンデーションとは
ミネラルとは、日本語で鉱物(金属類)という意味で、ミネラルファンデーションは、鉱物を含むファンデーション、という意味です。
ただ、ファンデーションは、酸化鉄、酸化チタンなどの禁則を酸化して粉末にしたものが、色味や基材として使われているため、そういう意味では、全てのファンデーションには鉱物を含みますから、ミネラルファンデーションである、とも言えます。
一般的に「ミネラルファンデーション」というと肌に優しいというイメージがありますから、通常のファンデーションより原料に配慮して肌に優しく作られているものをミネラルファンデーションとよんでいる事が現状です。
BBクリームとは?
BBクリームというと、最近では韓国コスメが人気ですが、発祥はドイツでピーリングなどの治療を行なった後に、肌を保護するために皮膚科で処方していたBlemish Balmが元になっています。
Blemish(ブラッシュ)とは、傷というような意味があり、強いピーリングやレーザー治療の後に一時的に傷ついた状態の肌のことを指します。
Balm(バーム)とは補うというような意味があります。
肌が回復するまでは刺激の強い化粧品や紫外線などの刺激を避ける必要があります。
ピーリングやレーザー治療後の敏感な肌をケアのために、ドイツで開発されたクリームで、保湿成分や日焼け止め、ファンデーションを一つにして肌をこする回数を減らし、肌への刺激を減らすためのクリームです。
その後、韓国のハンスキンが、メイク効果と紫外線防止効果を高めた新しいファンデーションとして発売しました。
BBファンデーションの組成は、リキッドファンデに保湿成分やUVカット成分を加えたようなもので、ファンデの成分は肌に優しいミネラル系の色素をしようしているものが多いです。
適度なカバー力もあり、テクスチャーは乳液状で伸びがよく、肌の赤みを抑える効果もあります。
BBクリームは、1本でベースメイクも保湿もできるというので人気が高まっています。
BBクリームに定義があるわけではなく、保湿と日焼け止めが含まれているものがほとんどですが、メーカーにより成分や内容は異なります。
そのため、必ず肌に良いというわけではなく、成分が肌に合わずにかぶれたり、ニキビができるなどの肌トラブルを起こす方もいます。
また、強いピーリングやレーザー治療後に肌をケアする目的としては油分もある程度は必要なものですが、毎日つける目的としてはふさわしくないものもあります。
さらに、元々は傷ついた肌を保護するために開発されたクリームですから、基本的に、シミを目立たなくするなどの美容効果は期待できません。
BBクリームだから肌に優しいだろう、と安易に考えずに、成分表示をきちんと見て自分に合ったものを選ぶようにしたいですね。
BBクリームの上手な使い方
基本的なスキンケアは必要
BBクリームは保湿効果が高いとはいっても、基本的なスキンケアは必要です。
特に乾燥肌の人は、しっかり保湿をしてからBBクリームを使いましょう。
好みの色を探そう
BBクリームには、カバー力の強いものや薄づきのナチュラルなタイプなど、使用感や肌色のトーンも色々あります。
好みのものを探しましょう。
テスターで肌に合うかチェックしよう
BBクリームも万能ではありません。
成分をしっかりチェックし、テスターや試供品で肌に合うか試してから使うようにしましょう。
屋外で長時間過ごすなら、日焼け止めも必要
BBクリームには、紫外線防止効果があるものがほとんどですが、長時間屋外で過ごすなら、数時間ごとに化粧直しや日焼け止めを追加することも必要です。
BBクリームの紫外線防止効果を過信しないようにしましょう。
パウダーを重ねれば化粧崩れが防止できる
BBクリームは、一つでベースメイクが完成できて手軽なのが魅力なのですが、仕上げにフェイスパウダーを重ねると、メイクが崩れにくくなります。
メイク直しで肌を刺激しなくて済みますし、メイクが崩れて紫外線を受けてしまうリスクも少なくなります。