ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は、多量の水分を保持することができる保湿成分です。かつては高価でしたが、現在では人工的に生産できるようになったため、多くのスキンケア化粧品に配合されるようになっています。



ヒアルロン酸って何?

ヒアルロン酸は驚異的な保水力をもつ物質です

ヒアルロン酸は、哺乳動物の結合組織に存在する物質です。1934年に米国コロンビア大学教授のカールマイヤー博士によって、世界で初めて牛の目の硝子体から分離されました。人の体内では、関節・皮膚・硝子体・脳などに存在しています。

驚異的な保水力をもち、ヒアルロン酸1gの分子の中に6000mlの水分を含むことができます。そのため細胞と細胞の間で、クッションのような役割を果たしています。

ヒアルロン酸は真皮のスポンジ部分です

皮膚に含まれるヒアルロン酸は、表皮の下の真皮に存在しています。コラーゲンやエラスチンでつくられた網状構造の隙間を埋め尽くし、クッションの役目をしているゼリー状の物質です。コラーゲンをベッドのスプリングに例えるなら、エラスチンはそれを繋ぎ止める部分。ヒアルロン酸は、スポンジ部分にあたります。

ヒアルロン酸が不足するとどうなるの?

ヒアルロン酸は40代後半から減り始めます

真皮にあるヒアルロン酸は、肌の湿潤性と柔軟性を保つことで、外から肌を守る働きをしています。しかしヒアルロン酸は、年齢とともに減ってしまいます。だいたい40代後半を境に減り始めると言われています。ヒアルロン酸の量が少なくなると、真皮は水分をキープすることができません。その結果、皮膚の表面が乾燥し、弾力やハリが低下。肌荒れやカサツキ、シワ、たるみの原因となってしまいます。

美肌の要は線維芽細胞です

コラーゲン同様、ヒアルロン酸を生み出しているのは、真皮に存在する線維芽細胞です。線維芽細胞が活発な内は、どんどんヒアルロン酸が生成され、肌のハリや弾力はキープされます。

ところが線維芽細胞も年齢とともに減少し、活動が衰えてしまいます。するとヒアルロン酸の生成もスムーズに行われなくなり、その結果真皮は弾力を失って、シワやたるみができやすい肌になってしまいます。

線維芽細胞は、紫外線やストレスなどによっても、その働きが低下することがわかっています。

ハリと弾力のある肌を保つためには、線維芽細胞の数とその働きをキープすることが大切です。

化粧品に含まれるヒアルロン酸の働きとは

ヒアルロン酸も広く使われるようになりました

化粧品に配合されているヒアルロン酸は、もともとは鶏のトサカから抽出した高価な美容成分でした。近年はバイオ技術が発達し、微生物による発酵法でも抽出できるようになり、スキンケア化粧品だけでなく、ボディケアアイテムやハンドクリームなどにも広く配合されるようになりました。

化粧品に含まれるヒアルロン酸の働き

化粧品に含まれるヒアルロン酸は、皮膚への吸収性に優れ、伸びがよく、べとつかず、空気中の湿度に左右されないのが特徴です。ただし一般的なヒアルロン酸は、分子が大きすぎて真皮まで浸透することができません。角質層に留まって、優れた保水力を発揮します。

またヒアルロン酸は、化粧品の使用感を良くする水溶性増粘剤としても使われます。特に低価格の化粧品は使用感目的で配合していることが多いようです。そのような化粧品には、残念ながら保湿効果はあまり期待できません。

高分子と低分子は一長一短

高分子のヒアルロン酸は、角質層内部まで浸透できず角質層の表面にとどまります。しかし近年、角質層の内部まで浸透する低分子化したヒアルロン酸が開発されました。それぞれの特徴は以下の通りです。

高分子ヒアルロン酸

  • 水分の蒸発速度が遅い=保湿効果が長時間持続する
  • しっとりした使い心地
  • 浸透性は低く、角質層の表面に留まる

低分子ヒアルロン酸

  • 水分の蒸発速度が速い=高分子に比べて保湿効果の持続時間が短い
  • サラッとした使い心地
  • 浸透性は高く、角質層の内部まで浸透する

それぞれに一長一短があることがわかります。肌の乾燥がひどいときは、高分子ヒアルロン酸。湿度の高い夏場は低分子ヒアルロン酸と、使い分けしても良さそうです。

おすすめはスーパーヒアルロン酸

スーパーヒアルロン酸とは、某化粧品メーカーによって開発された、「アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム」の別名です。

保湿力は、通常のヒアルロン酸の約2倍。肌なじみがよく、角質層内部に浸透しながら肌の表面にも留まるため、保湿効果が長時間持続します。高分子と低分子の両方の長所を兼ね添えたヒアルロン酸と言えるでしょう。成分表示は「アセチルヒアルロン酸Na」です。

ポイントは他の保湿成分との組み合わせ

ヒアルロン酸配合の化粧品を使うときは、皮脂や細胞間脂質(セラミドなど)の役割を補う保湿成分と組み合わせて使うことが大切です。

ヒアルロン酸は水分を抱え込んで保湿する成分ですが、肌に皮脂や角質層の細胞間脂質(セラミドなど)が少ないと、せっかく抱え込んだ水分が徐々に蒸発して逃げて行ってしまいます。

水分の蒸発を防ぐためには、他の保湿成分と効果的に組み合わせることがポイント。1つの化粧品で全てを補ってもいいですし、ヒアルロン酸は化粧水、クリームはセラミド配合のものを使うなど、使い分けしてもOKです。

ヒアルロン酸を体に取り込む3つの方法

ヒアルロン酸を体に取り込む方法としては、次の3つ方法が一般的です。

2. 美容外科で行うヒアルロン酸の皮下注射
3. ヒアルロン酸配合の化粧品や保湿剤などの使用

1の経口摂取は、美容目的と言うよりは、関節痛などの緩和が主な目的です。口から摂取したヒアルロン酸は、体内で一度分解されます。それが再度ヒアルロン酸に合成されるかどうかは、疑わしいところです。

2は、ヒアルロン酸注射と呼ばれるものです。注射器で直接真皮にヒアルロン酸を注入する方法で、
一定の効果はありますが、費用の高さがネック。またヒアルロン酸は分解が速いため、一度だけでなく定期的な注入が必要です。

3は、これまで述べた通りです。少々お値段が高くても、スーパーヒアルロン酸配合の化粧品がおすすめです。どんなに高くてもヒアルロン酸注射に比べたら、ずっと安い金額で済むはずですから。

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